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お写真について~テクニカルノート~

ライティング

写真の雰囲気はライトの構成、角度などの使用法で大きく変わってきます。極論すればどんな照明機材でも、使い方で効果を上げることはできるでしょう。私が一番考えていることは、「立体感」です。印刷では少々わかりにくいかもしれませんが、立体感のない写真は「ぺたっとした感じ」になり、雰囲気がでにくくなります。かといって、立体感はあっても、お顔が暗く感じられるようなライティングは好みません。ライティングはその管理も含めて一番重要です。

制作(2009.8.23)-

昨年度より、撮影はデジタル、プリントは銀塩写真という組み合わせで制作を進めてきましたが、プリント は安定してきており、再プリントすることも少なくなってきました。現像所との共同作業ですので、気に入るまで再プリントを行うことの繰り返しでしたが、な んとか気に入る水準が一度でできるようになってきました。ただ、デジタルに変えてから、現状では、細かな調整まですべて私が行っています。1カット、1 カット、すべてのお顔と画面を調整する作業は、シーズンにはかなり厳しいものがあります。ただ、そこできちんと目を通して仕上げているので、自分として は、これまで以上に、思ったとおりの写真が仕上がっています。プラスとマイナスが交錯し、これからどのように作業を進めてゆくかは課題ですが、私の目指す 写真は、何十年も受け継がれてゆくべき写真です。写真の品質を最優先してゆきたいと思います。お子様たち、パパやママ、お祝いをする皆様とのコミュニケー ションが、一枚の写真に実を結ぶとすると、安易な方法だけはとらない方針を貫きたいと思います。

制作(2008.8.18)

本年度は昨年末に発売されたデジタルカメラ Canon EOS 1D-Mark3というカメラを導入しました。2000万画素のカメラですが、画素数の多さよりも、階調表現が豊であることが最大の良さだと思います。昨 年度よりも更に美しいプリントをお渡ししたいと思っております。なお、実際にお渡しするお写真は、今年度も昔ながらの銀塩プリントとなります。

制作(2007.10.3)-

10月中旬より、撮影にデジタルを併用をはじめます。これはフィルムの現像量が急激に落ちて、安定した フィルム現像が難しくなってきたからです。ただし、最終仕上げは、手作業による印画紙への焼き付け、現像というプロセスを、材料のある限り固守してゆこう と思っています。撮影がフィルムかデジタルかは、品質的に関係なく、技術の問題で解決できますが、最終プリントは、インクジェットと印画紙で、まだまだ大 きく品質に差があると思っています。
デジタルカメラ向けのライティングを研究していて思うことがいくつかあります。それは、デジタルにはデジタルのライティングがあり、そ れをしないでフィルム向けのライティングのまま、デジタルに替えるとひどいことになる、ということです。いくつか、デジタルで撮影されたサンプルを見てみ たのですが、あまりに品質にばらつきがあるので、不思議に思っていたのですが、多分あまり良くない写真は、フィルム向けのライティングで、デジタルを撮っ ていたように思います。
どちらにせよ、フジフイルム社が現像機の生産を停止し、材料の供給も暫時減少してゆく中で、これからはデジタルの時代になってゆくので しょう。写真家協会の仲間も、ほぼみんなデジタルに移行してきました。新しい機材や材料のテストも含め、あたらし環境でも最高の品質を出せるように、研究 してゆきたいと思っています。

写真館のポートレイト

風景から商品まで、いろいろな写真を撮りますが、ポートレイトについて考えることがあります。現代は、個人主義、競争主義の時代といわれますが、人と人とのつながりが希薄になってきているように感じます。家族という基本的な集団もその影響を受けるかもしれません。そんなときに、1枚のポートレイトがみんなの絆や「家族」を象徴する・・・。そして家族の歴史が積み重なってゆく・・・。私の持つポートレイトのイメージです。雰囲気のある写真、ご家族の歴史の1ページになる写真を撮りたいと思っております。


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